2004年11月中旬

本文書の目次

ftp.exe で一括 put

このサイトでは文書の更新 ( FTP による put ) 作業を簡略化させるために、 Windows 付属 の ftp.exe を使っているのですが、それでも現状ではファイルの構成上、 10 日に一度は実行させるコマンドの一部を書き換えなければならなく、面倒といえば面倒。そんなわけでこのあたりを改善すべく奮闘してみました。似たようなことを以前にも書いた記憶があるようなないような。

当初、コマンドのことがよくわからず、既知のコマンドのみでもって試してみるも上手くは行かず、「ひょっとして無理ぽ?」と半べそをかいていたのですが、少し調べてみると、ある程度のことまでは mput コマンドを使うことによって複数のファイルを容易に put 出来ることがわかりました。また、ワイルドカード (*, ?) を用いることにより、柔軟な対応をさせることも出来るようでした。しかしながら、バッチの方にそう記述したところで、たとえマッチしたファイルがあったとしても put するかどうかを尋ねられてしまい、「バッチを実行 -> あとは放置でうまー」なんてことにはならず、また困り果てる結果に。

ってなわけで、この煩わしい「 Yes|No クイズ」を出現させぬよう出来れば願いが叶うことは明白だったので、それを出現させないためにはどうしたらいいものかとまた WWW を彷徨ってみたところ、 prompt コマンドなるものを使うことにより出題をさせないように出来ることがわかり、一安心。

そんな感じで出来上がった ftp.txt (これを ftp -s:ftp.txt なんてふうに記述した ftp.bat で実行させるわけです) が次のもの。 password のところはさすがに変えています。←自意識過剰 (や、そんなことは) 。

open s53.xrea.com
klezer
password
prompt
cd public_html
cd _or2
lcd _or2
mput 200411?.shtml
cd ../_no
lcd ../_no
mput 200411?.shtml
put rss.rdf
cd ..
lcd ..
put home.shtml
quit
        

これでもまだひと月に一度はファイル名を変えなければならない手間が残っているのですが、それでも手間をいくらか軽減できたので良しとしておきます。 put の順番が回りくどいのは URI 的なことを考えてだったり (数秒ですけど) 。

参考になったところ

以下はオマケというか余談です。 TTT Editor ユーザ向けです。

TTT Editor ではオプションにより指定したツールの起動が出来るので、その外部ツールに (たとえば) ftp.bat を登録しておくことにより、ボタンひとつでエディタからファイルの更新を行うことができるようになります。バッチの方は「実行時の大きさ」を「最小化の状態」にしておき、「プログラム終了時にウィンドウを閉じる」にチェックを入れておくと、画面を圧迫することがなくなります。また、自動的に終了させる手間も省けます。 TTT Editor の方では「表示」 -> 「ツールバー」 -> 「ツール」にチェックを入れておくと良いです (ボタンが出るので) (思い切り私的ですが) 。

この記事のURI
http://klezer.s53.xrea.com/_no/200411b#d12h22m09

著作権放棄のデメリット

なぜか庶民は著作権にこだわる』を読みまして、その感想などを書いてみようと思います。反論などではなくて、テレビ番組をみて独り言をいう感じで (一部曲解しているのはそのためです) 。説明口調なのは、なんというか、その。

いささか旧聞に属するのだけれども、先日、ヤフーに「はてなが規約改訂によって日記等における著作権をはてなに帰属させることに決めた」みたいなニュースが流れた。これは誤報だったんだけれども、以前にもいくつかのブログサービスでこのような規約が問題になった。

最近、ココログの公式ガイドブックが刊行されたが、ジオシティーズの公式ガイドと同様、お勧めブログの画面写真とか内容の紹介がたくさん入っている。著作権云々の規約は、基本的にはこうしたケースにおいて、著作者の許可なく一定の利用を可能とするために用意されている。

著作者の許可なく一定の利用を可能とするために用意してい (た|る) のならばまだしも、ウェブログサービスやはてなでなくともいいのですが、仮にサービスを提供する側が投稿された記事の著作権 (など) を根こそぎ保有してしまった場合、たとえば「移転」をして過去の記事を再掲したらそれは著作権法に違反することになってしまいます。最初からそのような規約だったとしたならば、それに同意した者だけが利用すれば済むのですが、唐突な改訂の場合はそうもいかないでしょうし。

ちょっとしたメモ - ウェブログサービスの利用規約と著作権に似たような問題についての記述がありました。gooブログの利用規約が問題になったときのことです。問題となったgooブログの利用規約は既に改定されています。

4.第2項に定める場合を除き、会員は、本件情報を編集、複製、転載することはできません。

このウェブログに投稿してしまったら、同じアイデア 文章を別の場所に記述することも、自ら編集した内容を転載することもできない、つまり著作物はgooが独占するということですな。

と、そんなわけで、反発する人が出たのでした。

それはともかくとして、プログラマ達がフリーウェアという考え方を発明し、パブリックドメインという発想を広めてきたのに対し、後からやってきて日記を書くしか能のない人々が、やたらと権利を主張して譲らないのは何故なんだ。私は私の文章を他人に利用されても文句ないし、私の文章が例えば本になって誰かの大儲けにつながっても、むしろ喜ばしいことだと考える。

権利を譲るつまり「著作権の放棄」をしてしまっても似たような? ことが起こりえます。つまり、著作権の放棄をされた文書を転載した者が著作権を主張しだしたら、本来の著者が著作権法に違反してしまうことになり、結果として文書を削除しなければならない事態に陥りかねません。なのでそういった事態に陥らないように日記を書くしか能のない人々も権利を主張しているのではないのでしょうか。

この記事のURI
http://klezer.s53.xrea.com/_no/200411b#d17h22m33

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八橋大和 : klezer@s53.xrea.com